【2026年最新版】外国人ドライバーの銀行口座開設条件を徹底解説
- 高橋 壮
- 1月16日
- 読了時間: 8分

目次:
「やっと優秀な外国人ドライバーを採用できたのに、給与振込用の銀行口座が作れない」
「入社初日に銀行へ行ったが、門前払いされてしまった。何が原因なのか?」
日本の運送業界で働く外国人ドライバーにとって、生活の基盤となる「銀行口座の開設」は、最初にして最大のハードルとなることが少なくありません。特に2026年現在、マネーロンダリング対策の強化により、金融機関の審査基準は年々厳格化しており、たとえ就労ビザを持っていてもスムーズに口座を開設できないケースが増えています。
特定技能外国人を受け入れる運送会社や登録支援機関にとっても、この問題は業務の遅滞や本人のモチベーション低下に直結する重大な課題です。
本記事では、外国人ドライバーが確実に銀行口座を開設するための条件や必要書類、審査に落ちてしまう具体的な理由について、最新情報を基に徹底解説します。

1.外国人ドライバーの銀行口座開設条件の基本

日本で働く外国人が銀行口座を開設するためには、日本人とは異なるいくつかの条件をクリアしなければなりません。これは差別ではなく、国際的な資金洗浄対策や日本の法律に基づいた厳格なルールです。まずは基本となる3つの条件を理解しましょう。
外国人の銀行口座開設条件とは
外国人が日本で銀行口座を開設する際に最も大きな壁となるのが、「日本国内に6ヶ月以上滞在していること」という条件です。これは「外国為替及び外国貿易法(外為法)」に基づく規定で、入国後6ヶ月未満の外国人は原則として「非居住者」とみなされ、通常の銀行口座(居住者用口座)を開設することができません。
また、当然ながら「住民登録を行っていること」も必須条件です。ホテルや短期滞在用の施設ではなく、アパートや寮などの定まった住所を持ち、役所で住民登録を完了して初めて、金融機関は「日本に生活拠点がある」と判断します。
さらに重要なのが「安定した在留資格」です。特定技能1号などの就労資格を持っていることは前提ですが、在留カードの有効期限が残り少ない場合、「口座を開設してもすぐに帰国してしまうリスクがある」と判断され、開設を断られるケースが多発しています。
在留カードが必須となる理由
銀行窓口で必ず求められるのが「在留カード」です。なぜパスポートだけでは不十分なのでしょうか。
理由 | 概要 |
本人確認の厳格化(犯罪収益移転防止法) | 在留カードには住所・在留資格・就労制限・在留期限など重要情報が集約されており、偽造カードや不正口座利用を防ぐため、ICチップ読取等による厳格な確認が必要となっている |
居住者・非居住者の判定 | 在留カードの許可年月日や在留期間を確認し、日本の法律上、普通預金口座を保有できる居住者かどうかを銀行が判断するため |
外国人の銀行口座開設に必要書類
スムーズに手続きを進めるために、以下の書類は必ず準備して窓口へ向かう必要があります。一つでも欠けていると、その日のうちに手続きが完了しない可能性が高いです。

2.外国人ドライバーの銀行口座開設条件と滞在期間

「6ヶ月ルール」は非常に厳格ですが、すべての銀行で絶対というわけではありません。滞在期間に関する条件と例外、そして「非居住者」の扱いについて詳しく見ていきましょう。
外国人の口座開設は6ヶ月未満でも可能か
結論から言えば、原則は難しいが、例外的に可能な銀行は存在するというのが現状です。
最も柔軟に対応しているのが「ゆうちょ銀行」です。ゆうちょ銀行は、入国後6ヶ月未満であっても、「日本国内の事務所に勤務していること」が確認できれば、通常貯金口座(ただし機能制限付きの場合あり)を開設できるケースがあります。この際、社員証や在職証明書の提示が求められることが一般的です。
また、一部の地方銀行やネット銀行でも、会社が一括して給与振込口座として申請する場合に限り、6ヶ月未満でも開設を認めるケースがあります。しかし、個人が単独で窓口に行った場合は「入国から半年経ってから来てください」と断られるのが一般的です。
非居住者の外国人が銀行口座開設する場合
入国後6ヶ月未満の外国人は、外為法上「非居住者」として扱われます。この状態で開設できるのは、一般的な「普通預金口座」ではなく、「非居住者円預金口座」に限られることがほとんどです。
この「非居住者円預金口座」には、以下のような実務上の大きなデメリットがあります。
デメリット | 内容 |
口座維持手数料がかかる | 月額数千円程度の口座維持手数料を徴収される場合がある |
国内振込の制限 | 給与振込に非対応、または振込が被仕向送金扱いとなり手数料が高額になる場合がある |
キャッシュカードが発行されない | ATMが利用できず、窓口でのみ出金可能な銀行もある |
ドライバーとして給与を受け取り、日常の買い物をするための口座としては非常に使い勝手が悪いため、現実的な選択肢とは言えません。やはり「居住者」として認められる条件(6ヶ月経過、または日本での就労確定)をクリアしてからの開設を目指すべきです。
3.外国人ドライバーの銀行口座開設条件と拒否理由

「書類は全部揃えたのに断られた」というトラブルは後を絶ちません。銀行側は具体的な拒否理由を教えてくれないことも多いため、事前に「何がNGなのか」を知っておくことが重要です。
外国人が銀行口座を作れない理由
銀行が口座開設を拒否する背景には、常に「コンプライアンスリスク」があります。金融庁の指導により、銀行は「疑わしい取引」を未然に防ぐ義務を負っています。そのため、以下のような要素が少しでもあると、安全策として開設を見送る判断が下されます。
銀行が懸念する点 | 内容 |
滞在の安定性に欠ける | 短期間で帰国する可能性が高いと判断される |
本人確認が不十分 | 提出書類と申告内容に矛盾が見られる |
利用目的が不明確 | 給与受取など正当な口座利用目的が確認できない |
日本語での意思疎通が困難 | 契約内容を十分に理解していないと判断される |
外国人の口座開設が拒否される主なケース
現場でよく見られる「拒否パターン」を具体的に紹介します。これらに該当しないよう、事前のチェックが必要です。

4.外国人ドライバーの銀行口座開設条件と銀行選び

どの銀行に行くかによって、開設の難易度は天と地ほど違います。外国人ドライバーにおすすめの銀行と、それぞれの特徴を解説します。
外国人の銀行口座開設におすすめの銀行
銀行名 | 特徴・メリット | 注意点 |
ゆうちょ銀行 | 全国に郵便局があり、入国6か月未満でも比較的柔軟に対応。ATM・窓口数が多く、地方勤務でも利便性が高い | 必要書類が厳格に求められる場合がある |
楽天銀行 | ネット銀行の中で外国人受け入れに積極的。スマホ申込可、印鑑不要 | 在留カード等のアップロードが必要で、審査に1〜2週間かかることがある |
SBI新生銀行 | 英語サポートが充実し、外国人向け口座開設ページあり。店舗対応も可能 | 実店舗数が少ない |
外国人の銀行口座開設と三井住友銀行の特徴
三井住友銀行(SMBC)は、メガバンクの中では比較的外国人の口座開設に対してデジタル化が進んでいます。
項目 | 内容 |
アプリでの開設 | スマホアプリで在留カードを読み取り申込可能。ただし外国籍の場合、手続きが複雑化したり、後日郵送対応が必要になることがある |
必要書類 | 在留カードに加え、パスポート・健康保険証などの追加本人確認書類が求められる場合がある |
条件 | 原則は入国後6か月以上だが、日本企業での勤務が確認できれば、給与受取口座として開設できる可能性がある |
三菱UFJ銀行は外国人でも口座開設できるか
三菱UFJ銀行は業界最大手の安心感がありますが、外国人の口座開設審査は比較的厳格と言われています。
項目 | 内容 |
窓口必須 | 外国籍の口座開設は原則として店頭窓口での手続きが必要(アプリ開設は日本国籍限定の場合が多い) |
予約制 | 多くの店舗で来店予約が必須となっており、予約なしでは対応されないことがある |
審査基準 | 「入国後6か月以上」のルールを厳格に適用し、日本語能力や滞在目的も詳細に確認される |

5.よくある質問

外国籍の人が口座開設するには何が必要か
各銀行によって細かな違いはありますが、最低限用意すべき「必須セット」は以下の通りです。これらを揃えておけば、門前払いされるリスクを減らせます。
必要書類・条件 | 内容 |
在留カード | 有効期限まで3か月以上残っていること |
住民票の写し | マイナンバー記載なしが望ましい/発行後3か月以内 |
印鑑 | シャチハタ不可、認印を用意 |
携帯電話 | SMS受信可能な日本の携帯電話番号 |
住民票を移していないアルバイトでも口座開設できるか
これは非常に多い質問ですが、答えは「NO」です。銀行口座の開設において、住民登録地(住民票の住所)と、在留カードの記載住所、そして現在住んでいる場所がすべて一致していることは絶対条件です。


6.まとめ:外国人ドライバーの銀行口座開設をスムーズに

外国人ドライバーにとって、銀行口座の開設は日本での生活と仕事をスタートさせるための第一歩です。しかし、準備不足のまま銀行に行くと、審査に落ちてしまい、その履歴が残ることで他行での開設も難しくなる悪循環に陥りかねません。









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