トラック運転手の時給相場はどれくらい?小型・大型別の給料差や年収アップの方法まで徹底解説
- 高橋 壮
- 2025年12月1日
- 読了時間: 13分

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トラック運転手の仕事に興味はあるものの、「時給はどれくらい?」「実際どの働き方が稼げるの?」と不安を感じていませんか。求人を見ると数字の幅が広く、どれが自分に合っているのか判断が難しいですよね。
本記事では、小型から大型までの時給相場や地域差、そして収入を大きく左右するポイントをわかりやすくまとめました。働き方の選び方次第で、年収の伸ばし方は大きく変わります。続きを読みながら、自分に最適な働き方を見つけてください。
1.トラック運転手の時給相場を基礎から整理

ドライバー時給平均の最新データ
ドライバー全体の時給相場を押さえておくと、トラック運転手の給与が高いのか低いのか判断しやすくなります。現在の平均はおよそ1,200~1,500円前後で、雇用形態やジャンルによって幅があります。
たとえば、軽貨物の委託ドライバーや派遣ドライバーは比較的時給が高めで、1,500円前後の求人も珍しくありません。一方で、パート・アルバイトのドライバーは1,000~1,200円台に落ち着くケースが多いです。

この差が生まれる背景には、扱う車両のサイズや求められる技術量が関係しています。中型・大型トラックを運転するには専門免許が必要となるため、時給も上がる傾向があります。
初めて業界を調べる方にとっては数字だけを見ると大きく感じるかもしれませんが、実際には「労働時間の長さ」や「荷待ち時間」なども影響するため、時給単価だけで判断しないことが大切です。
トラック運転手の日当相場
トラック運転手の日当は、1万円前後から2万円以上まで幅があります。車両の大きさと輸送距離によって大きく変わる点が特徴です。
たとえば、小型トラックでの短距離配送は1万円台前半が一般的ですが、中型や大型で距離が伸びると1万5,000~2万円以上になるケースもあります。夜間や長距離が加わると、割増手当がつくこともあり、結果として日当が高くなる傾向があります。
一方で、日給制の求人は「荷待ち時間をどこまで給与に含むか」が企業によって異なります。前述の通り、荷待ちが長時間になる現場もあるため、日給が高く見えても実際の時給換算で割に合わないケースもあります。 働きやすさを重視するなら、日当だけでなく労働時間や手当のルールまで確認しておくと安心です。
2.トラック運転手の時給相場と賃金推移

トラックドライバー賃金推移の要点
賃金推移を見ると、トラックドライバーの給与はここ数年で緩やかに上昇傾向にあります。背景には、人手不足が慢性化していることや、国が労働環境の改善を進めていることなどが挙げられます。特に未払い残業問題の是正や、勤務時間管理の厳格化が進み、給与体系が見直される企業が増えました。
ただし、変動は車種や働き方によって大きく異なります。小型トラックは横ばいに近い一方、大型トラックやトレーラーは需要の高まりもあり、時給・月給が上がりやすい状況です。 また、専門資格を必要とするジャンルは給与が上がりやすいため、「免許が給料を押し上げる」という構造がより明確になっています。
一方で、歩合割合が高い企業では収入が安定しづらいという課題も残ります。賃金推移が上向きに見えても、労働時間や諸手当が適正かどうかを確認しないと、実質的な時給が低くなる恐れがあります。
関連職種ドライバーの時給相場

トラックドライバーと比較するために、関連するドライバー職の時給も確認しておくと、自分に合った働き方を選びやすくなります。
まず、軽貨物ドライバーの時給は1,300~1,600円前後が一般的です。個人事業主として働く場合は件数によって収入が変わるため、時給換算が大きく上下する点には注意が必要です。
次に、ルート配送ドライバーの時給は1,000~1,300円ほどに集中しています。毎日のルートが決まっており、体力的な負担が比較的少ないことから、時給より働きやすさを重視する人に向いています。
さらに、派遣ドライバーの場合は1,400~1,800円と高めになりやすいです。即戦力が求められる働き方であるため、運転経験が豊富な人ほど高時給になりやすい傾向があります。
このように、同じ「ドライバー職」でも時給の幅は大きく、仕事内容やリスク、必要な技術レベルによって相場が変わります。自分がどの働き方に向いているか、給与だけでなく生活スタイルとの相性も合わせて検討すると失敗しにくくなります。
3.トラック運転手の時給相場と年収の関係

トラック運転手が年収600万円を目指すには
年収600万円を目指すためには、いくつかの条件が重なっている必要があります。まず大きなポイントになるのは、車両のサイズと勤務形態を工夫することです。中型よりも大型、そして大型よりもトレーラーのほうが高い賃金に設定されやすく、資格手当も加わるため収入が伸びやすくなります。
加えて、長距離配送に挑戦するかどうかも大きな分岐点です。長距離は体力面の負担が大きいものの、深夜手当や距離に応じた歩合がつきやすく、月収ベースで見ると短距離より明らかに高くなります。 資格取得も効果的で、大型免許・けん引免許・フォークリフト・危険物取扱者などを複数持っていると、求人の選択肢も広がり、給与条件が良い職場を選びやすくなります。
収入アップを意識するなら、働く会社選びも欠かせません。歩合率が高すぎる企業は安定しにくいことがあるため、固定給と歩合のバランスが取れた職場を選ぶと、収入の見通しを立てやすくなります。

10トントラック運転手の給料水準
10トントラック、いわゆる大型トラックの運転手は、トラック業界の中でも比較的高収入の部類に入ります。 平均的な月給は30万円後半〜40万円台が中心で、賞与を含めると年収は450〜600万円前後が相場になっています。
大型トラックの給与が高い背景には、次のような業務特性があります。
積載量が大きく、扱う荷物の価値も高め
長距離運行が多く、深夜・休日の割増がつきやすい
高度な運転スキルが求められ、責任が重い
一方で、大型トラックは拘束時間が長くなりやすく、生活リズムが崩れやすいというデメリットもあります。また、車両の大きさから運転ストレスも大きく、休憩場所の確保が難しい場面もあるため、体力面の覚悟が必要です。
給料水準は高いものの、働き方の負荷も比例しやすい点を理解しておくと、職場選びで後悔しにくくなります。
トラック運転手は年収1000万円が可能か
年収1000万円というと現実離れした数字に思えるかもしれませんが、業界の情報を見る限り、完全に不可能ではありません。ただし、多くの人が達成できる水準ではなく、かなり特殊な条件が重なる働き方になります。
年収1000万円に届く人の多くは、以下のようなケースが中心です。
トレーラーや特殊輸送を専門に担当している
危険物や高価な精密機器など、割増率の高い荷物を扱っている
長距離・深夜・休日の稼働をほぼフルで行う
個人事業主として高単価案件を積極的に取っている
このような働き方は収入面では非常に魅力的ですが、同時にリスクや負荷も大きいのが実情です。睡眠時間の短さや長時間拘束は健康面に影響しやすく、家族との時間が取りづらくなることもあります。
前述の通り、高収入を重視するのか、それとも働きやすさを優先するのかによって最適な働き方は変わります。年収1000万円を目指す働き方は「できなくはないが非常にハード」というイメージに近いでしょう。
4.トラック運転手の時給相場で差がつく理由

トラック運転手の給料が上がる仕組み
トラック運転手の給料が上がる背景には、いくつかの分かりやすい仕組みがあります。中でも大きく影響するのは「運転できる車両の種類」と「割増手当の有無」です。大型免許やけん引免許のように、扱える車両が増えるほど運賃単価が上がり、給与にも反映される仕組みになっています。
また、トラック業界では深夜・休日・長距離などの割増手当が加算されやすく、勤務が不規則なほど収入が高くなりやすい特徴があります。安全運転を続けていると無事故手当がつく企業も多く、勤務態度や実績が給与に反映されるケースも少なくありません。
一方で、給与が上がりにくい要因として歩合割合が極端に高い職場もあります。件数や距離に左右されやすく、収入が安定しない可能性があるため、固定給とのバランスは確認しておいたほうが安心です。
車種・地域・働き方による賃金差
トラック運転手の賃金は、一見同じ職種でも条件によって大きく変わります。まず影響が大きいのが車種の違いで、小型より中型、中型より大型、そしてトレーラーといった順で賃金水準が上がっていきます。積載量が増えるほど責任も技術も求められるため、その分給与も高く設定されます。
次に大きいのが地域差です。たとえば関東や東海は物流量が多く、求人も多いため賃金が高い傾向があります。反対に、輸送量が少ない地域や地方では、平均年収・時給ともに低くなるケースが目立ちます。

さらに、働き方も賃金を左右します。ルート配送のように時間やルートが固定されている働き方は、安定している一方で時給は控えめなことが多いです。一方、長距離便は拘束時間が長くなりやすい分、深夜・距離手当が付き、結果的に高収入につながります。 このように、同じトラック運転手でも何を運ぶか、どこで働くかによって、収入が大きく変わっていく構造になっています。
トラック運転手の年収ランキング傾向
年収ランキングを見ると、トラック運転手の収入は「車種」「勤務エリア」「荷物の種類」が大きく影響していることが分かります。特に上位に入るのはトレーラーや大型トラックのドライバーです。高度な運転技術が求められ、危険物など専門性の高い荷物を扱うことも多いため、年収が高くなる傾向があります。
地域で見ると、愛知県や千葉県などの物流拠点を抱えるエリアが上位に入ります。物流量が多く長距離便の需要が高いため、自然と給与水準も引き上がる傾向があります。反対に、沖縄や地方都市は輸送量自体が少なく、平均年収も下位になりやすい状況です。
荷物の種類も収入に影響します。高価な精密機器や、危険物に指定されるものは割増率が高く、結果として年収も伸びやすくなります。一方、一般的な食料品やルート配送は安定する反面、年収ランキングでは中位〜下位に並ぶことが多くなります。
5.トラック運転手の時給相場と働き方の注意点

トラック運転手が「やめとけ」と言われる理由
トラック運転手が「やめとけ」と言われる背景には、働き方の厳しさを指摘する声が今でも残っているためです。特に、拘束時間の長さや生活リズムの不規則さは、多くの人が想像する以上に大きな負担になります。長距離便では深夜走行や車中泊が続くこともあり、体力面・精神面の両方に負荷がかかりやすいのが実情です。
さらに、労働環境の差が企業ごとに大きいため、同じ職種でも働きやすさに大きな違いが生まれます。安全管理が整備された会社なら問題ありませんが、古い慣習が残る職場だと、残業管理があいまいなまま働くケースもあります。
一方で、労働環境は年々改善されているため、すべての企業が厳しいわけではありません。きちんとした会社を選べば、安定して働けるケースも多くあります。ネガティブな情報だけにとらわれず、求人内容や労働環境を丁寧に確認することが大切です。
歩合制や荷待ち時間による賃金低下リスク
歩合制は、走った分だけ収入が増えるため、一見効率よく稼げるように思えます。しかし、天候や道路状況、荷主の都合による作業遅延など、外部要因に左右されやすい制度でもあります。結果として、働いた時間が長いのに収入が伸びないケースも起こりやすく、安定性が欠けやすい点がリスクです。
また、荷待ち時間も大きな問題になる場面があります。前述の通り、荷物の積み降ろしで待機が発生すると、その間は「労働しているのに賃金が発生しない」という状況につながる企業もあります。本来は労働時間としてカウントされるべき場面ですが、扱いが会社ごとに異なるため、確認不足のまま入社すると不利な働き方になりやすいです。
歩合制の企業を検討する場合は、「最低保証給があるか」「歩合部分の割合が高すぎないか」「荷待ちの扱いがどうなっているか」を事前に確かめておくことで、失敗を防ぎやすくなります。
みなし残業制の注意点と確認すべき項目
みなし残業制は、あらかじめ一定時間分の残業代を給与に含める仕組みですが、仕組みを理解しておかないと不利益が生じやすい制度でもあります。問題になりやすいのは、みなし残業時間を超えた分の残業代が正しく支払われないケースがある点です。
また、「みなし残業が何時間分か明記されていない」企業も存在します。この状態だと、どこまでが給与に含まれているのか把握しにくく、働いた時間に対して賃金が合わないと感じやすくなります。
応募前や面接時には、次の項目を必ず確認しておくと安心です。
みなし残業時間が何時間分なのか
超過分の残業代は別途支払われるのか
深夜手当や休日手当はみなしに含まれるのか
1日の拘束時間の平均はどれくらいか
このあたりを事前に把握しておくと、自分の働き方に合った職場かどうかを判断しやすくなります。制度自体が悪いわけではありませんが、仕組みが不透明な企業は避けたほうが安心です。
6. 特定技能で人手不足に対応するという選択肢
日本の物流現場ではドライバー不足が続き、従来の採用方法だけでは人材確保が難しくなっています。その解決策として注目されているのが、即戦力として働ける特定技能ドライバーの受け入れです。必要な技能試験と日本語試験を合格した海外人材のため、安全面でも一定の基準が担保されています。
登録支援機関を活用すれば、ビザの手続きから生活サポート、職場でのフォローまで一括で任せられ、初めて受け入れる企業でも導入しやすいのが特長です。
定着につなげるためには、交通ルールの指導や仕事の進め方を丁寧に説明し、既存ドライバーとのコミュニケーションを円滑にする体制づくりが欠かせません。段階的に育成する仕組みが整えば、長く働ける戦力として活躍が期待できます。
特定技能ドライバーの活用は、人手不足解消に直結する現実的な選択肢です。適切な受け入れ環境を整えながら、安定した採用につなげていきましょう。
7.まとめ

トラック運転手の時給相場は、車種や働き方によって大きく変わります。小型は1,200円前後、中型〜大型では1,600円以上も珍しくありません。しかし、数字だけでは実態をつかみにくく、荷待ち時間や歩合割合、みなし残業などによって「同じ時給でも実際の手取りが違う」ことは多くの方が見落としがちな点です。
一方で、資格取得や働き方の選び方次第で、年収600万円以上を安定して狙える世界でもあります。最近は労働環境の改善も進み、以前のような“きついだけの仕事”とは限りません。だからこそ、求人票の数字だけに惑わされず、自分の生活スタイルや収入の軸に合わせて働き方を選ぶことが重要になります。
これからドライバーを目指す方は、時給だけで判断するのではなく、「どんな働き方をすれば納得の収入を得られるのか」を一度じっくり考えてみてください。収入と働きやすさのバランスを見極めることが、後悔しないキャリア選択につながります。








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