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日本で携帯・銀行口座を作るには?ドライバー向けガイド

  • 執筆者の写真: 高橋 壮
    高橋 壮
  • 11月6日
  • 読了時間: 9分
日本で携帯・銀行口座を作るには?ドライバー向けガイド

目次:


日本でドライバーとして働き始める際、携帯電話と銀行口座は生活の基盤となる最も重要なものです。携帯電話がなければ配送指示を受けることができず、銀行口座がなければ給料を受け取ることもできません。


しかし、外国人の方にとって、日本での携帯契約や銀行口座開設は言葉の壁や複雑な手続きがあり、不安を感じる方も多いでしょう。


この記事では、特定技能外国人ドライバーの方が安心して手続きを進められるよう、携帯電話と銀行口座の作り方を詳しく解説します。必要な書類、おすすめのサービス、注意すべきポイントまで、実践的な情報をまとめました。


1.なぜ携帯と銀行口座が必要なのか?


ドライバーにとっての重要性


◾️携帯電話の必要性 


ドライバーの仕事では、携帯電話は単なる連絡手段ではありません。配送指示の受信、カーナビアプリの使用、渋滞情報の確認、配達先への連絡、緊急時の会社への報告など、業務に直結する重要なツールです。特に宅配ドライバーやルート配送を担当する場合、携帯電話なしでは仕事が成立しないと言っても過言ではありません。


◾️銀行口座の必要性 


日本の多くの企業は給料を銀行振込で支払います。現金払いの会社もありますが、銀行口座があれば家賃、光熱費、携帯料金などの自動引き落としができ、生活管理が格段に楽になります。また、大金を現金で持ち歩くリスクも避けられます。


ドライバーとして安定して働き、充実した生活を送るためには、これら2つを早めに準備することが非常に重要です。


2.手続きの順序と準備するもの


手続きの順序と準備するもの

基本的な流れ


携帯電話や銀行口座を作る前に、日本での生活基盤を整える必要があります。以下の順序で進めましょう。


  • 在留カード取得(空港で入国時に受領)

  • 住民登録(住む場所の市区町村役場で手続き)

  • マイナンバー取得(住民登録後、自宅に郵送される)

  • 銀行口座開設

  • 携帯電話契約


この順序が重要なのは、銀行口座開設には住民登録とマイナンバーが必要で、携帯電話契約には銀行口座があるとスムーズだからです。


必要書類チェックリスト


手続きをスムーズに進めるため、以下の書類を事前に準備しましょう。


  • 在留カード(必須)

  • パスポート(必須)

  • マイナンバーカードまたは通知カード(必須)

  • 住民票(場合により必要、市区町村役場で取得)

  • 印鑑(シャチハタ不可、銀行印として使用)

  • 勤務先の情報・在職証明書(あると手続きが有利)


これらの書類はコピーも取っておくと、万が一の紛失時や複数の手続きを同時に進める際に便利です。


3.銀行口座の作り方


銀行口座の作り方

外国人におすすめの銀行


銀行によって外国人への対応が異なります。以下は比較的口座開設がしやすい銀行です。

ゆうちょ銀行 全国どこにでも窓口があり、地方でも利用しやすいのが最大の魅力です。外国人の口座開設実績も多く、比較的スムーズに手続きができます。ATM手数料も時間帯によっては無料で、ドライバーとして各地を移動する際にも便利です。


三菱UFJ銀行・三井住友銀行 大手メガバンクは多言語対応サービスを提供しており、英語や中国語などでのサポートが受けられる店舗もあります。給与振込口座として指定されることも多いため、会社から推奨される場合もあります。


ネット銀行(楽天銀行、PayPay銀行など) オンラインで手続きが完結し、24時間いつでも申し込み可能です。ATM手数料が安く、スマートフォンで簡単に残高確認や振込ができる点が便利です。ただし、対面サポートがないため、日本語がある程度理解できる方向けです。


口座開設の手順


  • 必要書類を準備する 在留カード、パスポート、マイナンバー関連書類、印鑑を用意します。

  • 銀行窓口へ行く 大手銀行では事前予約ができる場合もあります。予約すれば待ち時間が短縮でき、スタッフも準備して対応してくれます。

  • 申込書に記入する 氏名、住所、電話番号、勤務先情報などを記入します。日本語が不安な場合は、勤務先の日本人スタッフや先輩に同行してもらうと安心です。

  • 本人確認・審査 銀行側が書類を確認し、口座開設の審査を行います。通常、その場で完了しますが、場合によっては数日かかることもあります。

  • キャッシュカード受取 約1〜2週間後に、登録した住所にキャッシュカードが郵送されます。通帳が発行される銀行もあります。


注意ポイント


在留期間の長さ 在留期間が6ヶ月未満の場合、口座開設を断られることがあります。特定技能ビザは通常1年以上の在留期間があるため、問題になることは少ないですが、念のため確認しましょう。


日本語能力について 銀行によっては、契約内容を理解できるか確認するため、簡単な日本語の質問をされることがあります。勤務先からの在職証明書があると、信頼性が高まり、手続きがスムーズになります。


印鑑の保管 銀行印として登録した印鑑は、非常に重要なものです。紛失すると口座の各種手続きができなくなるため、大切に保管してください。



4.携帯電話の契約方法


携帯電話の契約方法

外国人におすすめのキャリア・プラン


大手キャリア(docomo、au、SoftBank) 通信品質が安定しており、全国どこでも繋がりやすいのが最大のメリットです。店舗数も多く、トラブル時に直接相談できる安心感があります。料金は格安SIMより高めですが、仕事で確実に使いたい方におすすめです。


格安SIM(楽天モバイル、IIJmio、mineoなど) 月額料金が大手キャリアの半額以下で利用できます。契約審査も比較的緩く、外国人でも契約しやすいのが特徴です。料金を抑えたい方、データ通信がメインの方に適しています。


プリペイドSIM 審査不要で即日利用開始できます。短期間の利用や、銀行口座ができるまでのつなぎとして便利です。ただし、長期的にはコストが高くなるため、本格的な契約に切り替えることをおすすめします。



契約の手順


  • 支払い方法を準備する 銀行口座またはクレジットカードが必要です。銀行口座がまだない場合は、クレジットカード払いに対応している会社を選びましょう。

  • 必要書類を持って店舗へ行く 在留カード、パスポート、銀行口座情報(またはクレジットカード)を持参します。

  • プラン選択・申込書記入 データ容量、通話プラン、契約期間などを選択します。不明点はスタッフに確認しましょう。

  • 審査 即日で審査が完了することもあれば、数日かかる場合もあります。

  • SIMカード・スマホ受取 審査通過後、SIMカードやスマートフォンを受け取り、利用開始できます。


ドライバーに適したプラン


◾️データ容量


ナビアプリを頻繁に使用するドライバーには、月20GB以上のプランをおすすめします。GoogleマップやYahoo!カーナビなどは意外とデータを消費するため、余裕を持った容量が安心です。


◾️通話プラン


配送先への確認電話や会社への報告が多い場合、かけ放題プランが便利です。従量課金制だと通話料が高額になる可能性があります。


◾️選択のポイント


コスト重視なら格安SIM、通信の安定性と手厚いサポートを重視するなら大手キャリアを選びましょう。


注意ポイント


◾️銀行口座がない場合の対処法


クレジットカード払いができる会社を選ぶか、楽天モバイルなど一部の格安SIMではコンビニ払いにも対応しています。


◾️保証金について


在留期間が短い場合や、信用情報がない場合、保証金(デポジット)を求められることがあります。金額は1〜3万円程度で、解約時に返金されます。


◾️SIMロック解除


母国から持ち込んだスマートフォンを使う場合、SIMロックが解除されているか確認しましょう。SIMフリー端末なら、どの会社のSIMでも利用できます。


5.よくある質問(FAQ)


よくある質問(FAQ)

Q1. 銀行口座がないと携帯が契約できない? 


A. 必ずしもそうではありません。クレジットカード払いや、一部の格安SIMならコンビニ払いにも対応しています。ただし、選択肢が限られるため、可能であれば先に銀行口座を作ることをおすすめします。


Q2. 日本語が話せなくても大丈夫? 


A. 多言語対応の銀行や携帯ショップを選ぶことで、手続きがスムーズになります。また、勤務先の上司や先輩に同行をお願いすることも有効です。特ドラWORKSでは生活サポートも提供しているため、不安な方はぜひご相談ください。


Q3. 口座開設・携帯契約にかかる時間は? 


A. 銀行口座は申込から1〜2週間でキャッシュカードが届きます。携帯電話は審査状況によりますが、即日から数日で利用開始できることが多いです。


Q4. 費用はどのくらいかかる? 


A. 銀行口座開設は基本的に無料です。携帯電話は初期費用として事務手数料3,000円程度、端末を購入する場合はその代金が別途かかります。


Q5. 帰国時の解約手続きは? 


A. 銀行口座は窓口で解約手続きを行います。携帯電話は契約期間や違約金に注意が必要です。契約時に解約条件をしっかり確認しておきましょう。


6.トラブル回避のためのアドバイス


トラブル回避のためのアドバイス

日本での生活を安心して始めるため、以下のポイントを押さえておきましょう。


◾️書類は常にコピーを保管


在留カードやパスポートのコピーを取っておくと、複数の手続きを同時に進める際や、紛失時の再発行手続きに役立ちます。


◾️契約内容は必ず理解してからサインする


よく分からないまま契約すると、後でトラブルになる可能性があります。不明点は必ず質問し、納得してから契約しましょう。


◾️困ったときは相談する


勤務先の担当者、特ドラWORKSなどの支援団体、自治体の外国人相談窓口など、サポートを受けられる場所はたくさんあります。一人で悩まず、積極的に相談しましょう。


◾️詐欺に注意


残念ながら、外国人を狙った詐欺も存在します。必ず正規の店舗やサービスを利用し、不審な勧誘には応じないようにしましょう。


7.まとめ


まとめ

携帯電話と銀行口座は、日本で生活し働くための第一歩です。最初は手続きが複雑に感じるかもしれませんが、必要な書類を事前に準備し、この記事の手順に従えば、スムーズに進めることができます。


特にドライバーの仕事では、携帯電話は業務に欠かせない重要なツールです。配送指示を受け、ナビを使い、お客様とコミュニケーションを取るために、安定した携帯電話環境を整えることが成功への鍵となります。


また、銀行口座があれば給料の受け取りだけでなく、生活費の管理も効率的になります。日本での新しい生活を安心してスタートするために、できるだけ早めにこれらの手続きを済ませましょう。


特定技能ドライバーとして日本で働きたい方、生活サポートが必要な方は、特ドラWORKSにお気軽にご相談ください!私たちは、皆さんが安心して日本で働き、生活できるよう、全力でサポートいたします。




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