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車線から見る日本と東南アジアの違い|特定技能外国人材が知っておくべき交通ルール

  • 1 日前
  • 読了時間: 8分
車線から見る日本と東南アジアの違い|特定技能外国人材が知っておくべき交通ルール

目次:


日本で新しい生活をスタートさせる特定技能外国人材の皆さん、日本での生活には慣れてきましたか?仕事や生活習慣の違いには少しずつ適応できても、意外と危険で戸惑うのが「交通ルール」の違いです。


「道を渡ろうとしたら、反対側から車が来て驚いた」「自転車に乗っていて、つい母国の癖で逆走してしまった」——そんな経験はありませんか?


本記事では、日本と東南アジア各国の車線の違いや交通マナーを詳しく解説します。安全に日本で生活するために、ぜひチェックしてください。


1.車線から見る日本と東南アジアの違い


車線から見る日本と東南アジアの違い

世界には「右側通行」の国と「左側通行」の国があります。日本では車は左側を走りますが、皆さんの母国はどうでしょうか?実は、東南アジアの中でも国によってバラバラなのです。


東南アジアの車線は?


東南アジアの国々は、歴史的な背景によって右側通行の国と左側通行の国が混在しています。大まかに言うと、東南アジア全体では約60%の国が右側通行、約40%の国が左側通行です。

以下の表で、あなたの母国がどちらのグループに入るか確認してみましょう。



※ミャンマーは以前左側通行でしたが、1970年に右側通行に変更されました。しかし、日本の中古車が多く輸入されているため、右側通行なのに右ハンドルの車が多いという珍しい状況です。


東南アジアでは車優先ですか?


車線の向き以上に重要なのが、「誰が優先か」という交通文化の違いです。


東南アジアの多くの国では、実質的に「車(特に大型車)優先」の文化が根付いていることが少なくありません。歩行者が横断歩道を渡ろうとしても、車がスピードを落とさずに突っ込んでくる、バイクが隙間を縫って走ってくる、といった光景は日常茶飯事でしょう。

しかし、日本は「歩行者優先」が法律で厳しく定められています。


  • 横断歩道:歩行者が渡ろうとしていたら、車は必ず一時停止しなければなりません。

  • クラクション:日本では、危険を避けるための緊急時以外にクラクションを鳴らすこと

    はほとんどありません。挨拶や「どいてくれ」という意味で鳴らすと、トラブルの原因になります。



2.車線で比較する日本と東南アジアの左側通行


車線で比較する日本と東南アジアの左側通行

世界全体で見ると、左側通行を採用している国は約70カ国、全体の約30%に過ぎません。しかし、日本を含め、島国やイギリスと歴史的に関わりの深い国々では左側通行が主流です。


左側通行の国


東南アジアで日本と同じ左側通行の国は、主に以下の通りです。

  • タイ

  • インドネシア

  • マレーシア

  • シンガポール

  • ブルネイ

  • 東ティモール


これらの国から来た方々は、車の流れが母国と同じなので、比較的スムーズに日本の道路環境に馴染める傾向があります。ただし、スピード感覚や一時停止のルールなど、細かいマナーには違いがあるため油断は禁物です。


左側通行の国なぜ


なぜこれらの国々は左側通行なのでしょうか?大きな理由は歴史にあります。

最も大きな影響を与えたのはイギリスです。イギリスは伝統的に左側通行であり、かつてイギリスの植民地だったマレーシア、シンガポール、ブルネイなどは、その制度をそのまま引き継ぎました。


また、タイは植民地にはなりませんでしたが、イギリスから鉄道技術や交通システムを導入した際、イギリス式の左側通行を採用しました。このように、歴史的な「誰から学んだか」「誰の影響を受けたか」が今の交通ルールを決めているのです。


日本左側通行理由


では、日本はなぜ左側通行なのでしょうか?これには面白い説がいくつかあります。

内容

武士の刀文化説

侍が刀を左腰に差していたため、すれ違い時に鞘同士の接触を避ける目的で左側を歩く習慣が生まれ、左側通行の起源になったとする説。

イギリスの影響説

明治時代の近代化で鉄道導入時にイギリスの技術指導を受け、鉄道・道路ともにイギリスと同じ左側通行として整備されたとする説。



3.車線で見る日本と東南アジアの右側通行


車線で見る日本と東南アジアの右側通行

一方で、ベトナムやフィリピンなどから来た方にとっては、日本の左側通行は「すべてが逆」の世界です。もっとも注意が必要です。


ベトナム右側通行


ベトナムは右側通行です。これは、かつてフランスの植民地だった影響が大きいと言われています(フランスは右側通行)。


ベトナムは「バイク天国」として知られ、道路を埋め尽くすバイクの波は圧巻です。しかし、ベトナムから日本に来た特定技能の皆さんが最も苦労するのが、この「左右逆」の感覚です。

場面

注意点・内容

道を渡るとき

ベトナムでは左を確認するが、日本では右から車が来るため、確認忘れによる危険が多い。

自転車に乗るとき

無意識に右側車線を走ると対向車と衝突の危険がある。日本では自転車は左側通行が原則。

インドネシアどっち車線?


インドネシアはオランダの植民地時代が長かった国です。オランダ本国は「右側通行」ですが、不思議なことにインドネシアは「左側通行」です。


これは、オランダがインドネシアを支配し始めた当初、オランダ自身も左側通行だった時代の名残だという説や、一時期イギリスが統治していた(ナポレオン戦争時代)影響だという説があります。


インドネシア出身の方は日本と同じ左側通行なので、方向感覚の混乱は少ないでしょう。しかし、ジャカルタなどの大都市に見られる激しい渋滞や、「隙間があれば入る」という強引な運転マナーを日本持ち込むと非常に危険です。日本のドライバーは車間距離を空けて走るため、そこに急に割り込むと事故になります。


4.車線と車両構造から見る日本と東南アジア


車線と車両構造から見る日本と東南アジア

車線とセットで考えなければならないのが、車の構造、特にハンドルの位置です。


右ハンドルの国


原則として、以下のような組み合わせになっています。




これは、対向車とすれ違う際や追い越しの際に、道路の中央線に近い方が視界が良く安全だからです。フィリピンやベトナムで運転経験がある方が日本で運転する場合、ウインカーとワイパーのレバーが逆になっていることにも戸惑うでしょう(日本車は右がウインカーですが、左ハンドルの外車は左がウインカーのことが多いです)。


タイ左側通行


タイは日本と同じ左側通行・右ハンドルです。しかし、交通事情は大きく異なります。タイはASEAN諸国の中でも交通事故死亡率が高い国の一つです。


タイから来た方が日本で驚くのは、「信号がしっかりと守られていること」と「スピード制限」です。日本の道路では、制限速度を守らないとすぐに警察に捕まりますし、オービス(自動速度違反取締装置)も設置されています。母国での「マイペンライ(気にしない)」精神での運転は、日本では通用しません。


インドネシア左側通行なぜ


先ほど触れたように、インドネシアはオランダ植民地だったにもかかわらず左側通行です。このため、インドネシアの方が日本で免許を取得したり、切り替えたりするのは比較的スムーズです。


日本での運転免許について:

項目

内容

国際免許証

入国から1年間有効。ただしジュネーブ条約加盟国で発行されたものに限られ、ベトナムやインドネシアなどは条約状況の確認が必要。

外免切替

母国の免許を日本の免許へ切り替える制度。知識確認と技能確認に合格が必要で、特に技能確認は日本特有の安全確認動作の習熟が求められる。


5.車線日本東南アジアの理解まとめ


車線日本東南アジアの理解まとめ

これまでの内容を整理し、世界的な視点で見てみましょう。


なぜ日本だけ左側通行なのか?


繰り返しになりますが、「日本だけ」ではありません。しかし、周辺の中国、韓国、台湾、ロシア、そしてベトナムやフィリピンが右側通行であるため、アジアの東側では日本が「左側通行の孤島」のように見えるかもしれません。


しかし、南に目を向ければ、タイ、マレーシア、シンガポール、インドネシア、オーストラリアと、太平洋の西側には「左側通行ライン」がつながっています。これは、かつての大英帝国の海洋ネットワークの名残とも言えます。


左側通行の国地図


世界地図を色分けすると、以下のようになります。

区分

主な国・地域

青色(左側通行)

日本、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、インド、南アフリカ、タイ、インドネシアなど

赤色(右側通行)

アメリカ、カナダ、南米全土、フランス、ドイツ、中国、韓国、ベトナム、フィリピンなど

面積で見ると右側通行が圧倒的ですが、人口で見るとインドやインドネシアなどの人口大国が左側通行に含まれるため、およそ3分の1の人々が左側通行の世界で生きています。


6.まとめ


まとめ

特定技能外国人材の皆さんが日本で安全に働き、生活するためには、交通ルールの理解が欠かせません。最後に、日本で生活する上で絶対に守ってほしいポイントをチェックリストにまとめました。



日本の交通ルールは細かくて厳しいと感じるかもしれません。しかし、それは皆さんの命を守るためのルールです。


私たち特ドラワークスは、特定技能外国人材の皆さんが安心して日本で活躍できるよう、仕事の紹介だけでなく、こうした生活面のサポートも大切にしています。わからないことがあれば、いつでも相談してください。






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